葬儀と告別式の違い ~違いがわかる男とは言っても、先輩の前髪が数センチ短くなった事に気付かなかったぐらいで怒られたのは未だに納得できない件~
葬儀=僧侶が行う 告別式=遺族が行う
葬儀に参列した際
「葬儀並びに告別式」
というのを聞いた事がありませんか?
今日は葬儀と告別式の違いについてお話しさせて頂きますね。
今回も山の土のにおいがプンプンしそうな、田舎風味なお葬式のお話しです。
お葬式ってね、ほんと地域差はげしいから……
『うちの地域の場合はこうだったよー』ということは念押ししておきます。
以前、土葬について書きましたが
土葬でする場合は葬儀と告別式がはっきり別れていたので、わかりやすいかもしれません。
なので今回は土葬をした際の式の流れにそって説明させて頂きますね。
私が経験した土葬のパターンなんですが、全部禅宗(曹洞宗・臨済宗)だったんです。なのでその流れでこんな感じ。
↓ここから葬儀
~自宅にて~
僧侶 入場
読経開始
お寺さんによってお経を読むスピード、こまかな作法の違いなどでばらつきがあるんですけど、15~25分くらいお経が続きます。
お経が途切れお寺さんが立ち上がると、移動の準備です。
葬儀屋は祭壇を崩し、お棺を部屋の中央に安置、お別れ用のお花を切ったり等の作業に追われます。
急いでっ!でも音立てずにっ!
な感じで。ふふふ無茶言う……
その後遺族さんだけお別れのお花を棺に入れ蓋をします。
蓋をした後釘を打つのですが、その際にもきまりがありまして……
事前に区長さんが河原で拾ってきた石じゃなきゃダメ
うちの地域では、区長はお葬式に参加できないんですね。
なぜかと言えば、区長は神社でのお祭りや行事事の手伝いが多いんです。
神式では死=穢(けが)れという考え方の為、神社に行く事が多い区長は、穢れを持ち込まないように、葬儀には参加しないんです。
なのでその代理に石?って感じなんですかねぇ
今現在は区長も葬儀に参加しますよ。ご安心を。
ちなみに棺が家を出てお墓へ向かう時には、神社の前を通りません。
ただ立地的にどうしても通らないといけない場合もあります。その時は、白い大きい布で神社の入り口を隠したりするんですよね……
釘打ちが終われば、家を出発です。
お坊さんを先頭に、松明・お膳・位牌・遺影・喪主様・お棺の順で。
ご遺族、会葬者もその後に続いてぞろぞろ歩きます。後述します野辺の送りとよばれる大名行列のような道具を持ったりはまだありません。
~寺院にて~
お寺の境内の真ん中に棺を置いて、その周りを時計回りに3周します。かもめかもめっぽい感じで。
お棺は境内においたまま葬儀が進行します。
そのあと導師が引導文というをのべます
現世での未練や迷いを断ち切り、仏の道へと導く儀式です
慣用句で使われる『引導を渡す』のもとになってるあれですね
その後またお経が始まり、ここで遺族だけ焼香
お経が終わると、埋葬場所へと移動になります。
お寺さんはここでさよなら。見送ります。
↑ここで葬儀終わり
↓ここからが告別式
そして埋葬場所へと向かいます。
野辺の送りって言われる行列ですね。色々な道具をもって進みます。
~墓地にて~
墓地に着くと、掘っておいた穴の底に棺を安置
弔電の読み上げがある場合はここで。
そして遺族挨拶
挨拶が終われば遺族は墓場の入り口へと移動。帰る人達を見送る門礼といわれる行為の準備です。
次に会葬者が焼香し、棺の回りに花の投げ入れをします
一般会葬者は流れ解散となり、墓地入り口で待ってる遺族さん達に挨拶して帰っていきます。
↑告別式、ここまで
地域の人は残って一般会葬者が帰った後、土をかけお墓の体裁を整えたり、道具の片付けをしたりと色々やらされます。
そして一度みんな帰ってご飯を食べ、また夕方遺族さんとお寺さんで仕上げの法要って感じでしたね。
といった感じなんですが
現代は葬儀と告別式は別れてません。
『死は別れではない』という浄土真宗に至っては、告別式という言葉自体つかいませんし。
一般の方は気にしなくていいかと。
じゃあこの話しは何だったんだ……って事ですけど
放送設備、焼香する場所を自宅寺墓場と3箇所用意
祭壇を音を立てず急いで片付ける
葬儀始まりから終わるまで3時間越える
雨降ったら悲惨
『ぶたふぇ……頑張ってたなっ!!』
という事を言いたかっただけというお話しでした。
今日のなげき
『お願い、雨やませて』って言われても
それ葬儀屋の仕事じゃないから……
それができるなら他の仕事するから……
例えば?うーん…………
気象予報士か天の神様かなぁ……
ぶたふぇでした。